帰国への想いと感動のサプライズ

LOLOが新居でフィアンセの家族と暮らすようになってから一年。
最初はみんなギクシャクしていましたが流石フレンドリーなフィリピン人

すぐにみんな溶け込みLOLOも車椅子がなくても立てるようになりました。

僕もその間は日本とフィリピンを行ったり来たりでLOLOの生活を見守っていました。

みんなLOLOの事を大切にしてくれているしLOLOも安心して生活できているとうだし

LOLOの口からわたしはここで骨を埋めるつもりだという言葉を聞き

僕はもうお払い箱だなぁと感じたので一旦日本に帰る事にしました。

しかしフィリピンの風景・人・雰囲気・空気・食べ物・常に危険な香りすべてが

好きになってしまっていた僕は俺もこのまま住もうかなぁと思ってしまいましたが

日本でまだやり残している事もあるし…でもなぁとフラフラした気持ちのまま

酷にも帰国日が迫ってきている時みんながサプライズでパーティをしてくれて

パーティにはお世話になったドクターやインターンたちも来てくれて盛り上がり

空港にも家族やインターンも来てくれインターンの子は抱きついて泣いてくれ

最後じゃないからと言いながら僕は帰国しました。

インターンの子に最後じゃないからと言ったが本当に最後じゃなかったんです。

愛のカタチ

話は飛びますがLOLOの新居も完成し車椅子でも不自由ない作りになっていて

結婚の許可もおりて二人はめでたく夫婦になりました。

その頃には僕もLOLOのフィアンセと仲良くなっていたのでズッと思っていた

疑問をフィアンセに聞いてみました。

30年以上前の記憶なので正確ではないですがLOLOの事を本当に愛していて

結婚をしたのかと…彼女の口から出た言葉はフィリピンでは日本人はブランドで

日本人がいれば家族は安泰だからわたしも家族もLOLOの事を大切にすると。

それにLOLOは優しいしLOLOといる時はわたしも幸せです。

だから愛しているとはちょっと違う感覚だけど本当に好きです。

この事はLOLOにも伝えているしLOLOも納得してくれています。

恋愛経験少ないフィリピン一年生の僕にはまだモヤモヤした気持ちもありましたが

お互いが納得してお互いが幸せならそれはそれで最高なんじゃないでしょうか♪

ちなみに心から愛していますをタガログ語で言うと

Mahal kita mula sa puso(マハルキタ ムラ サ プソ)になります。

フィリピンの庶民の足

そうなんです移動中なにが楽しいかってそれはフィリピンの乗物なんです。

それは日本にはない乗物でジプニーやトライシケという乗り物です。
はじめはLOLOのフィアンセやインターンの子たちと乗りましたが

慣れたら一人で乗るのが楽しくてどこに行くにもジプニーでした♪

ジプニーは元々戦後アメリカ軍が残したジープを改造して作られたもので

オーナーが自分好みにカスタムした外観とカラフルな装飾が特徴で

バスのように乗客を運ぶフィリピンではもっともポピュラーな公共交通手段です。

停留所があるところもありますが手をあげれば停まってくれるし好きな場所で

降りる事も出来ます。

降りる時はPara(パラー)と声をかけたりボディのどこかをノックしたり写真のように

天井に紐があるので引っぱるとドライバーに伝わり適切な場所で停車してくれます。

そのかわり多くのジプニーのタイヤはツルツルなのでパンクや故障も多いのですが

当時の運賃がたしか2ペソ(4円)くらいでしたから文句は言えません(笑)

そしてもうひとつ庶民の足といえばトライシクルでトライシクルは小排気量のバイクに

サイドカーみたいが付いた歩くのが嫌いなフィリピン人には便利な乗り物です。

でも大な好きジプニーも時代の流れには逆らえず・・・悲しい(TT)

セカンドライフ

万事休すのLOLOの答えはフィアンセの家にお世話になるでした。

しかしフィアンセの家には家族もいるし車いすでの移動には狭くて無理があります。

フィアンセとその家族インターンたちと相談していたらフィアンセのお父さんが

家は小さいが庭があるから建て直してくれれば車椅子でも不自由しないんじゃないかと

言ってくれたので翌日フィアンセの家を見せてもらいにいきました。

街からは少し離れていますが環境はいいし庭は広いしセカンドライフをおくるには

ちょうどいいんじゃないかとLOLOに話し日本のじいちゃんにも事情を説明して

ドクターにも相談したら知り合いのカルピン(大工さん)を紹介してくれるという事で

話は進みLOLOの退院日も決まり退院後はホテルに滞在する事になりました。

LOLOには治療に専念していただき僕はその間に家の進行状況をチェックしながら

結婚のために必要な書類を集めたり日本から送ってもらったり忙しかったのですが

楽しい日々でした。

特に移動中がめちゃくちゃ楽しかったんです🎵

LOLO万事休す!

日本に帰国し2日間滞在してフィリピンに戻ったのですが

その2日間で話は進んでおり退院後は通院もあるから病院の近くのホテルに滞在し

その間に僕とロロのフィアンセそしてインターンたちも手伝ってくれると言うので

できるだけ段差がなく車椅子でも不自由なく移動できる一軒家を探すという

話になっており翌日からそのミッションは遂行されました。

といっても僕は地理も言葉もチンプンカンプンなので探してくれたのはフィアンセと

フィアンセの家族そしてインターンたちでした。

しかしここで問題が発生しました僕はもちろん他のみんなも知らなかったのですが

フィリピンでは外国人は家は買えますが土地は買えないという事を。

どうせ結婚するんだからサッサと結婚してフィアンセの名義にすればイイじゃんと

提案するとフィリピンで結婚をするには日本大使館に書類を申請して受理されたら

役所に書類を提出し役所の窓口に「この二人の結婚を認めますか?」みたいな

張り紙を貼られ誰も反対者がいなければめでたく結婚が認められますが

反対者が出た場合は今まで苦労して集めた書類も時間も全てがパァとなります。
文字で書くと簡単ですが書類を集めて日本に送ったりフィリピンに送ったりと

労力も時間もかかります。

という事で何カ月もホテル住まいはできないし借家を借りるといっても問題多いし

フィアンセの家は狭いし段差も多いしで万事休すのロロの決断はいかに!

日本も外国人に土地は売れないようにすればいいのにと思うのです。

人間と動物の共存

日本に一時帰国した僕はまずはじいちゃんにお兄さんは日本に帰らない事を告げ

最初は驚いていたもののニヤっと笑いやりやがったなと嬉しそうでした。

そして帰るのを待っていてくれた方々のマッサージをしてその日は終わりました。

帰国して感じた事は日本の医療制度はやっぱありがたいなぁと。

フィリピンではほとんどが前金制です。

例えば病気になって病院に行き診察してもらいますよね(ここまでは普通だと思います)

診察が終わるとドクターから処方箋を渡され本人もしくは連れの人が薬局に行き

注射器や針・薬などを買ってドクターに渡しそこで初めて治療がはじまります。
つまりお金がないと診てもらえないという事です。

もちろんお金がなくても診てもらえるところはあるのですが・・・

あとはフィリピンでは動物と人間がうまく共存してるなぁと。

例えばローカルレストランで食事していると普通に犬や猫がチョコンと座っていて

食事をあげる人もいればあげない人もいますが僕は食べかけを少しあげたんですね。

そうしたら帰る時もついてきて当時の僕はホテル住まいだったのでホテルの前で

バイバイと言い別れたのですが翌日ホテルの前で待っていてくれたんです。

それが毎日続きホテルのスタッフからは友だちが待っていますよとからかわれました。

日本にも当時はノラネコとかも多かったですが今はほとんど見かけなくなりましたね。

日本には今でもノラネコがたくさんいる地域があると聞きます。

行ってみたいなぁ🎵

 

 

ロロ移住決断

お兄さん…日本のじいちゃんのお兄さんだから今までお兄さんと書いてきましたが

これからはみんなが呼んでいたLOLO(ロロ)に変更させていただきます。

ちなみにLOLO(ロロ)はタガログ語でおじいちゃんでLOLA(ロラ)はおばあちゃんです。

ロロは半身不随になってしまいましたがみんなの献身的な介護により元気になり

退院の日も近づきましたがすぐには日本へは帰れないので車椅子でも安全な

ホテルを探さなきゃなぁと思っていたところインターンの子たちも探すと言ってくれ

一人の子が明日は休みだから一緒に行くと言ってくれ約束をしていたのですが

ロロから話があると呼ばれ病室に行ってみるとロロとフィアンセがいて

実は手術が終わって目が覚めたとき不安と情けなさで死にたいと本気で思っていたが

インターンの方々やフィアンセのおかげで命をもらえたと泣きながら言い

わたしはフィリピンで暮らすからおまえももう少しフィリピンにいてくれないかと…

いやいやここは日本じゃなくて海外だからビザというものがあって滞在日数は

決まっているし日本で待っているじいちゃんにも報告しなきゃだから無理でしょと

言ったらフィアンセがドクターがイミグレーションに知り合いがいるから

3カ月の延長だったら簡単だよと言ってたと…こいつらみんなグルになって

俺をフィリピンから出さない気だと思いましたが病院から預かった書類や報告も

あるので一度帰国しまたすぐに戻ってくるという約束で僕は帰国しました。

たった数カ月の滞在だったのに日本に帰国したら違和感を感じたのは秘密です。

 

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